平成１7年度　就職懇談会

平成１７年度　第12回就職懇談会が行われました

総勢４１ 名

　ネットワーク・さほの笹部洋子さんの司会により懇談会が始まった。清水支部長の挨拶と支部役員の紹介。ネットワーク・さほ岩佐副代表の挨拶。新しい価値観を求めて立ち上げた会の発足に多大な努力をされた岩崎前代表の紹介、田中現代表は都合により欠席。会の活動は、全体会開催1回/年、NEWS発行３回/年とともに就職懇談会を１回/年開催するのが大きな柱であること。今回は特に、就職を希望する在校生に近い年齢の先輩の参加を企画した旨の話があった。ネットワーク・さほ委員の紹介。

岸田学生生活課長挨拶と西俣就職係員紹介。佐保会東京支部の、特に、東京での就職活動支援に感謝の言葉が述べられた。また、大学の「就職活動支援」行事予定のなかにもしっかりこの就職懇談会が〔佐保会東京支部との共催〕と銘打たれている。参考までに、配布資料から一部抜粋すると、支援行事では〔教員・公務員対策講座〕〔就職対策プログラム〕が年間を通じてきめ細かく用意されている。また、就職相談室、就職資料室も構内に用意されキャリアアドバイザーの方も常時在室されているとのことである。…隔世の感あり。

次に学生の自己紹介。アドバイザー役に抜擢された出版社、国家公務員、銀行、情報関係と花形職種の忙しい先輩の自己紹介。同世代のお子さんをお持ちの司会・進行役の笹部さんの勘どころを押さえた好リードで、具体的でナルホド、ナルホドの質疑応答あり。

 ● コテコテの関西人なので、東京でやっていけるか心配→先輩曰く、ゼンゼン心配なし。極端な話、東京の人も全部地方からの人たち。入社して周りの本音を聞くと、関西人のエネルギーには圧倒されたなんて話もよく聞くし、仕事で関西の人と仕事をすることも多く、大いに盛り上がることもある。とにかく一度もやりづらいと思ったこと無しとは全先輩の感想であった。

 ● 初任給もさることながら、東京では住宅手当があるかどうかは要チェック→出席の先輩の実際の住宅状況や家賃の話を聞く。出版、情報関係で女子の多い職場では、女子は借り上げ社宅で、駅近し。男性はと言えば寮暮らしといった待遇のいい話も聞かれた。また家賃とほぼ同額なのでマンション購入者も。
 ● 女性のライフステージを考えた場合、仕事量や退社時間なども知っておきたいですね→業種により相当ばらつきがある。組合のある場合はノー残業デイが決められていて、その日は定時帰宅が原則。でも、たいてい飲み屋さんに流れてしまうとのことだが。ただ、組合のない会社でも労働基準監督庁の「監視」が厳しく、21時頃には帰宅。公務員では18〜19時頃帰宅が一般的か。なかには夜中3時に帰宅する日もあれば、12時頃出社し15時頃には帰宅といった不規則な職種の人もいた。

 ● なぜ、東京で働く事を選んだのか→関西で働きたいと思って大方は関西で就職活動はやったのだが、入社してみたら、自分の職種の関係で東京勤務になっていた。それほど違和感なく勤務できている。
 ●就職試験の際のグループワーク（討議）に自信がないのだが→確かによく喋る人もいるし、薀蓄をかたむける人もいたりして圧倒されるが、自分は何ができるかと考えたとき、発言していない人に発言の機会を振り分けたり、意見をまとめたりしたが、そういう、集団の中でどう自分らしくやっていけるのかの方が大切だと思うし、それで採用されたのだと思う。自分も最近審査を任されることもあるが、採用側が見ているのは、その集団の中で誰がどんな役割を果たしているのかを見ていることが多い。自分がその場でなにができるか、場の空気を読むこと、そして自分らしく、その場を切り抜けることの方が大切。プライドを持ってやればよいのでは。
 ● 感想文やレポートを書くにあたっての注意事項は→決められた時間で、決められた内容をまとめることは必須。ただ人事担当者からよく言われるのは、多くの人が主題や内容に大差がないこと。よってとても印象が薄いということ。レポートには自分だけのコメントやフレーズを盛り込むことが大切。場数と経験を踏むことが大切なのでは。

 ● 一社うまくいかなくて、今落ち込んでいるのですが→結婚と同じ（？）で、就職先も縁なのだから、気にしないで。これほどいろんな企業や業界を見たりする機会は、人生の中でそうないのだから、どんどんトライしてみたら。ただ相性は大切。訪問したときなどの正直な感覚、フィーリングは大切にしたほうがいいみたいです。

● まだやりたいことがはっきりしていなのですが→いろんな会社に行って、いろんなことを見聞きしているうちに、自分の得意とすること、自分のやりたいことってこんなことではなかったのかと自ずと絞りこまれてきたような気がする。また面接の時によき聞かれる、何をしたいのですかとか、自己PRやレポート作成などにふくらみが出ること請け合い。臆せず、ドンドン試してください。

● 就職活動にはお金がかかります。どんな工夫がありますか→ホテルには泊まらないで日帰りしてました。時には夜行バスという手もあります。また企業側から面接申し込まれたら、交通費などは企業側から出ます。　佐保会東京会館を使うのもとても経済的ですね。

３時頃からはグループ討議。在学生はバリバリ仕事をしている先輩達の率直で的確なアドバイスに相当勇気づけられたものと思う。私から見ると大粒の真珠のような在校生、アドバイザーの卒業生のみなさんであった。みなさんの一層の活躍と幸せを願わずにはおられなかった。

それぞれの役割に奮闘なされた皆様、お疲れ様でした。

（文責　庶務　樋口日出子）